クオリティア様は、国内売上シェアNo.1のwebメール「Active! mail」や、カスタマイズ可能な次世代型の大規模メールシステム「DEEPMail」、さらにメール経由の情報漏洩を防ぐメール誤送信防止ソリューションや、アンチスパム製品、標的型攻撃対策ソリューションまでを広く網羅するメッセージングソリューションカンパニーです。
 本インタビューでは、同社のCATご導入に至るまでの課題や、導入後の効果、さらには今後のご要望まで広くお伺いしました。

CAT導入の経緯について



― 御社の品質管理部門の体制について教えてください。


吉川様:弊社は2015年に、株式会社トランスウエアとDEEP Soft株式会社が合併し、株式会社クオリティアとなりました。この合併を機に立ち上げた品質管理部門(QC)が、自社で開発する全製品の品質を一元管理しています。

―CATをご導入いただいたきっかけ、理由をお教えください。


吉川様:CATは、私が所属するチームで2017年2月から導入しました。それ以前は、TestLinkを5、6年使っていましたが、製品が成長するにつれて、ツールへのケース登録時の工数や、自部署内での運用にリスクを感じ始めていました。以前御社のテスト技術セミナー(ヒンシツ大学)に参加してCATの存在は知っていました。その当時ちょうど展示会にCATが出展していたので話を伺いに行きました。そこでのデモンストレーションでドラッグ&ドロップだけで一瞬でテストケースがツール上に取り込まれるのを見て感激して…、すぐ上司に「CAT欲しいです、買いましょう」って伝えましたね(笑)。導入前に無料トライアルをさせてもらえるというのもあって、すぐ話は進んだと記憶しています。


米沢:CATは欧米のテスト管理ツールとは異なり、Excelでテスト管理をする企業様が多い日本の市場と向きあって開発をしており、Excelとの連携は一つの売りです。実際のデモンストレーションを見て、CATの良さを感じていただけたというのは嬉しい限りです。



―CATご導入の際に、障壁などはありましたか?


吉川様:思っていた以上にスムーズでした。もちろん、使い慣れたツールから切り替えることに多少の抵抗感があるメンバーはいましたが、1ヵ月のトライアル期間中に実際のプロジェクトでCATを使ってもらったら、皆「あ、いいじゃんこれ」とすんなりと受け入れてくれました。TestLinkもCATも基本の構造は同じなので、CATが日本のテスト管理方法にあっている分、作業に慣れさえすれば問題はありませんでしたね。トライアル中に参加したCATユーザ会で講演者の方が「CATは一回使ったら皆ファンになるツールなんだよ」って言っていましたが、まさにその通りだと思います。

製品の品質向上に強くこだわる吉川様

CAT導入後の評価



―CATご導入いただいて良かったことを教えてください。


吉川様:まず、何と言っても管理者のテスト準備にかかる時間が圧倒的に削減されました。大きなプロジェクトだと、数日分は削減されていますね。従来のツールでは、テストケースのインポートだけでも、Excelに保存して、さらに取込みフォーマットに変換してからインポートする必要がありました。弊社の製品はブラウザアプリケーションなので、多ブラウザ検証が必要な場合が多く、ブラウザ毎にテストケースを登録しなくてはいけなかったのが、CATはケースと実行列が分離しているため、登録作業工数の削減が期待どおり達成しました。

米沢:切り替えの目的であったテスト管理者の工数削減が実現したのは嬉しい限りです。ほかに切り替えて良かったことはありましたか?

吉川様:期待値以上の効果がありましたよ。CATを使い始めて分かったのですが、テスト実行時に進捗管理がリアルタイムで把握できることがかなり有効でした。従来はメンバー間での進捗や状況の違いを、チャット、口頭、メールなどで都度やり取りしていましたが、それがなくなりました。テスト実行者からもかなり評判が良かった点です。また、各メンバーの進捗に対する意識が大きく改善しました。CATはテスト実行者ごとに進捗が可視化されるので、必然的に期限に対する意識が高くなりました。それによって、管理者の進捗確認の段取りがしやすくなりましたね。あと、もう一点。品質に関わる部分で、テストケースの入れ替えや修正が従来に比べ容易になりました。かつてはその登録作業の煩雑さから、テストの変更があったとしてもケースを変更せず、読み替え等で対応していました。後ほど更新するつもりでも、後回しで更新されず、それがトラブルのもとになっていました。CATに変えてからは、すぐにテストケースを修正して、テスト更新できるのでトラブルが解消されています。書き換えやすさに加えて、閲覧性の高さもあり、テスト管理者、実行者双方ともがメリットを感じている部分です。

米沢:品質管理部以外に対しては、CAT導入のメリットはありましたか?

お客様の声を開発に生かしたいと語る SHIFT米沢
開発の進捗や品質状況は、営業に役立つという稲垣様

吉川様:部署間での合意形成が容易になりました。それまでQC側から開発に対して、テストの状況や見直しを説明する際の資料作りにすごく手間がかかっていたんですが、CATは常に過去の推移と今後の予定が見えるので、そのまま開発との協議に入れます。半年ぐらい前の話ですが、CATを使って100,000ケースを超えるような大規模プロジェクトを実施しました。「このスケジュールじゃ、予定通りリリース出来ない」というのがかなり早い段階で判断できて、すぐに開発部を巻き込み協議しました。早期に気づけたので、その後のリカバーも早くて、無事リリースすることができました。あの時は本当に、CATに助けられました。CATで見える化が実現されたので、進捗確認を定期に実施し、常に状況を確認する文化が社内に出来ました。

稲垣様:営業側からしても、リリースのスケジュールは、営業戦略を考える上で大事です。この時は、CATで見える化されたことで、営業戦略も早期に練り直すことができました。本当に感謝しています。

吉川様:この件があって、CATの社内認知度はあがりましたね。実際利用頻度も上がりましたし、今後アカウントも増やし、更に展開する予定です。

今後、CATに期待する事



―CATに対して、今後期待される機能やご要望があればお教えください。


吉川様:Excelのようにセル幅を変えられたり、統合できたりなど、もっとケース編集の時に自由度が高いといいですね。後は、SHIFTさんがお持ちの膨大なテスト設計ノウハウをCATで使えるとうれしいです。どうしても設計は人によるところがあるので、そこをうまくCATに入っているデータから仕組み化できるとよいですね。

米沢:そうですね、これまでCATはテスト実行業務に対して特化したツールでしたが、今後は上流のテスト工程も守備範囲に入れていきたいと考えています。上流で品質を担保するほうが最終コストも下がります。ここで伺ったご意見も開発に生かしながら、さらに機能を充実していきたいと考えていますのでご期待ください。

吉川様:そんな機能が出来たらSHIFTさんのソフトウェアテストのアウトソーシングに影響が出てしまうんですかね(笑)

米沢:いえ、大丈夫です。確かにテストノウハウはSHIFTの強みの一つでもありますが、それを実行する優秀なテストエンジニアが多くいる人財バンクとしての要素も弊社の大きな強みです。もちろんノウハウも常に進歩していきますので、ご安心ください。我々の仕事の目的は世の中から不具合をなくすことですから。